■レタス栽培からのはじまり
仙台市の市街地から車で約40分。仙台市の南17kmに位置する岩沼市は、西部は丘陵地、東は太平洋に面し、南部には阿武隈川が流れる肥沃な土地を有する街です。古くは奥州街道と陸前浜街道が分岐する宿場町として栄え、現在でも国道4号線と6号線、JR東北本線と常磐線の分岐点にもなっています。一年を通して、温暖なこの地域では、白菜やレタス、ホウレン草などの野菜が多く収穫されています。
グリーンセレクトの産直レタス、産直ちゃ豆は、この地域で野菜の栽培をしている「岩沼洋菜生産組合」の皆さんが生産しています。岩沼市の小川地区で、レタス、ちゃ豆などを生産している布田英夫さんもその一人です。
「岩沼洋菜生産組合が出来たのは、1976年ごろかな。もう32年も前。生協さんとつきあいがはじまったのは、1988年頃。当時はまだ若かったから、30代の若い生産者の組合として話題になったもんだよ(笑)」
「4Hクラブ」と言われた農村青少年連絡会の野菜部会がそのスタートです。
「私が野菜の部会長をしていた頃に、たまたま市場に勤めている友人に会って、その人からこれからは洋菜が売れる。レタスを作らないかと言われたのがきっかけだったね」
当時の岩沼市には、農協が4つあったそうです。岩沼洋菜生産組合は、この農協の垣根を越え、また市町村の枠も越えて、洋菜を作りたいという生産者が組織された。
「レタス専門として、市場に出荷していました。その後に市場の方から生協さんとの提携を進められて、生協さんにも出荷するようになったんです」
現在は10名の農家が参加。朝3~6時の間に収穫された朝採りのレタスを生協各店舗に届けています。
仙台市の市街地から車で約40分。仙台市の南17kmに位置する岩沼市は、西部は丘陵地、東は太平洋に面し、南部には阿武隈川が流れる肥沃な土地を有する街です。古くは奥州街道と陸前浜街道が分岐する宿場町として栄え、現在でも国道4号線と6号線、JR東北本線と常磐線の分岐点にもなっています。一年を通して、温暖なこの地域では、白菜やレタス、ホウレン草などの野菜が多く収穫されています。
グリーンセレクトの産直レタス、産直ちゃ豆は、この地域で野菜の栽培をしている「岩沼洋菜生産組合」の皆さんが生産しています。岩沼市の小川地区で、レタス、ちゃ豆などを生産している布田英夫さんもその一人です。
「岩沼洋菜生産組合が出来たのは、1976年ごろかな。もう32年も前。生協さんとつきあいがはじまったのは、1988年頃。当時はまだ若かったから、30代の若い生産者の組合として話題になったもんだよ(笑)」
「4Hクラブ」と言われた農村青少年連絡会の野菜部会がそのスタートです。
「私が野菜の部会長をしていた頃に、たまたま市場に勤めている友人に会って、その人からこれからは洋菜が売れる。レタスを作らないかと言われたのがきっかけだったね」
当時の岩沼市には、農協が4つあったそうです。岩沼洋菜生産組合は、この農協の垣根を越え、また市町村の枠も越えて、洋菜を作りたいという生産者が組織された。
「レタス専門として、市場に出荷していました。その後に市場の方から生協さんとの提携を進められて、生協さんにも出荷するようになったんです」
現在は10名の農家が参加。朝3~6時の間に収穫された朝採りのレタスを生協各店舗に届けています。
■仲間作る「安心」「安全」な野菜
岩沼洋菜生産組合は、もともと「洋菜を作りたい」と言う熱い情熱を持った意識の高い生産者の集まり。比較的県内では穏やかだと言われる岩沼地区でも、毎年気候は大きく変化してきました。その中で、試行錯誤しながら、仲間と意見交換しながら30年近くもレタスを作り続けてきました。デリケートな性質のレタス栽培には高い技術力が必要と言われているのです。
「特に生協さんは、農薬に関しては、国の認めた農薬の中から、さらにピックアップして規制しています。手間もかかるし、そのための労力も大変ですけど、より安心して食べていただける野菜を作るためです」
農薬に関しては、土壌検査などもあり徹底していると言います。
「たとえば、レタスを作らなくなっても、集まってみんなで飲んだりするかな」
と布田さんが話すように、洋菜生産組合のメンバーはとにかく仲が良い。組合設立後4~5年の間に数人入れ替わったが、その後25年以上同じメンバーで一緒に野菜を作り続けています。
「月に一度集まって生産会議や勉強会を開いています。それ以外はあまり縛りがないのが長く続いてる理由かもしれないね」
10名の生産組合メンバーのほとんどは、専業農家ですが、洋菜以外にも畜産や稲作、果樹の生産など、他の作物などを生産している方が多いと言います。そんな環境が、気候に左右されることの多い洋菜の生産を長く続けていくにはむいていたのかもしれません。
「気負うことなく良い作物、安全な野菜づくりに挑戦できましたね」
■メンバーさんとの交流が励みに
産直レタスは、以前なら5月~12月まで栽培していましたが、真空予冷をした高冷地野菜が市場に出まわるようになり、今では5月から6月いっぱいまでの季節ものとなりました。そのため、夏の間は、仙台ちゃ豆へと作物と切り替えました。
「ちゃ豆のシーズンは、メンバーさんとの交流会も開かれますね。生協のメンバーさんの実際に声を聞いたりするのは、生産者としてとても励みになること。生産者と消費者が顔を合わせていろいろ話すのはとても大切なことですね」
と布田さん。
「新しい品目に取り組むよりも、生協のメンバーさんたちに作物を通して信頼を深めて、長く続けていきたいと思います」と話します。
布田さんのいる岩沼洋菜生産組合の中でも、3名がセラビ岩沼の「旬菜市場」にも毎日出荷。
「『旬菜市場』には、いろいろなものを作っていますよ。オクラ、インゲン、キュウリなど。本当にいろいろです。」
セラビ岩沼の旬菜コーナーでは、布田さんをはじめ岩沼・名取の生産者が現在8名。インターネットで配信されている売り場の状況を一日に何度か確認しながら、自分の野菜の売れ行きによって、新たに収穫して、補充に出かけたりと忙しいと言います。
「今は、生協さんの産直と旬菜市場だけで、市場出荷はしなくなりました。お客さんの顔が見えるから生協さんの仕事がやりがいはあるような気がしますね」
安全性と新鮮さをなによりも大切にしている産直レタス。レタスは食物繊維が豊富で、緑の葉の部分に含まれるビタミンEは血行をよくするほか活性酵素をおさえ成人病予防にも良いと言われています。炭水化物をエネルギーに変えるビタミンB1も多く含み、疲労回復効果も期待できる野菜です。今が旬の産直レタス。いっぱい食べて、夏バテしない体を作りたいですね!