緊急物資の提供及び被災者支援
行政との災害協定に基づく物資の提供
(1)みやぎ生協自体も大きな被害を受けた中で、生協にとって、店舗や共同購入の営業継続と並ぶ災害時の大きな使命の一つである行政へ協力しての被災者支援を行いました。
(2)大震災が発災した3月11日当日に、亘理町からの要請に基づき、パン2,000個と水2,000本をお届けしたのをはじめに、4月17日までの38日間、行政の要請に応じて提供した物資は、1日も途切れることなく約352万点となりました。また、1日で20万点以上提供した日が2日間、10万点以上提供した日が15日間となっており、大量の物資を継続的に提供しました。その後も物資提供は続き、5月20日現在、本部及び店舗から提供した物資は397万7,566点となっています。
(3)提供した自治体は宮城県及び仙台市、石巻市、東松島市、気仙沼市、多賀城市、塩釜市、七ケ浜町、亘理町、女川町、山元町、富谷町、南三陸町、加美町、利府町、白石市、大崎市の16市町村でした。最も提供点数が多かったのが石巻市で約221万点、ついで仙台市の約92万点となっています。大震災当初、仙台市を除く各市町村は県を通しての要請が多かったのですが、4月以降は、みやぎ生協へ直接要請がきました。避難者の長期化によって、避難者のニーズが長期避難生活に必要なものへと変化していったこと、及び各自治体もそれなりに落ち着いてきたことが要因と思われます。また、5月から仙台市に対し仮設住宅用の日用雑貨品を提供することになりました。
(4)提供した物資のうち、お取引先や他生協の支援により無償で行ったものは約35万点、有償は約363万点でした。お届けした物資は、発災当初は水やすぐに食べられる食品、毛布類などでしたが、避難が長期化するにつれ、肌着類、オムツ、ガスボンベやコンロ、日常生活用品などへと変化していきました。また、今回の大震災では、遺体仮安置用のテントや自衛隊が炊き出しをするための物資(食材)など、今までにない要請もありました。