地震直後からの経過と事業の再開
災害対策本部の設置
(1)対策本部の立ち上げ
①3月11日の地震発生と同時に災害対策本部を立ち上げ被災者支援活動、安否確認活動を開始しました。対策本部事務所は、本部棟が大きな被害にあって使用できないため災害時の対策本部として予定していた生活文化会館「ウィズ」を臨時本部として設置しました。
②対策本部では、被害の状況把握、安否確認を始めましたが、電話等の通信が途絶えたため、直接人を本部から各事業所に派遣し、実態把握をすすめました。店舗は、可能な限り店頭での営業を行うこととしましたが、連絡が取れないため各店長が独自に判断して当日27店舗で営業を行いました。12日には、48店舗のうち44店舗で店頭販売を行い、店舗内にある在庫品の範囲で供給しました。
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南光台店頭販売
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黒松店 店頭販売
③「ウィズ」には、近隣のマンションの方が130名ほど避難してきましたので、13日まで避難所として開放しました。八乙女本部のA・D棟建物は、危険なため一旦立ち入り禁止とし、しばらく「ウィズ」を生協の臨時本部としました。電話の移設ができないことで、本部の電話がつながらないという状態が2週間ほど続かざるを得ませんでした。3月28日からは総務・経理・役員室がD棟に戻りました。
④対策本部では、被災者への支援を第一として、行政からの要請に応え、物資の調達、運搬を行いました。店舗・共同購入では、一日も早く正常に戻していくための取り組みをすすめました。
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「ウィズ」に避難してきた避難住民
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「ウィズ」で行われた物資配給
⑤対策本部会議は、4月1日まで36回開催し、全体の状況の共有化と必要な判断を行ってきました。特に日生協への要請については、窓口を整理し、混乱を避けながらすすめることができました。全体で集まる会議は4月1日を持って終了とし、通常の常勤理事会を中心とした災害対策に移行しました。
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対策本部会議の様子
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対策本部会議の様子