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【被災地はいま 第47回 みやぎ生協から被災地・宮城のいまをお伝えします】

更新日:2017.07.04

牡鹿半島で温かい交流をつくる-おらほの家プロジェクト
 
牡鹿半島はほぼ全域が山地で、漁港や集落の多くはリアス式海岸の入り江にあります。

震災は半島で暮らす人たちの生活を一変させました。人口は約4,300人から約2,500人に減少(※)。
「過疎化が一気に進んだ」と、牡鹿半島でお茶っこや食事会の送迎サービス付きサロン活動を実施している「おらほの家プロジェクト」代表管理人の本庄年さんは言います。

長い避難生活のなか、若い世代は街に移住し高齢者は故郷に戻る形で世帯分離が進みました。
集落も、家が残ってそのまま住み続けている人と家を失って高台に移転する人に分かれました。
さらに世帯減少と独居高齢者の増加で、住民の交流が以前より少なくなりました。
復興は進んでいますが、坂道が多く、バスも不便で、隣りの集落に行くにも通院にも、車を運転できる人の助けが要ります。

サロンの日、本庄さんたちは参加者のいる集落を送迎車で回り、清水田浜の「おらほの家」に案内します。
お茶っこではお喋りや手芸に興じ、食事会では調理・食事・片付けを全員で行ないます。
「一人暮らしだからみんなとお喋りできるのが嬉しい」「この辺りは気晴らしに出かける所が少ないのでサロンが楽しみ」と、参加者は満足して帰っていきます。

本庄さんたちはいま、ボランティアの減少や高台移転による集落再編に対応し、少人数スタッフでの運営、集落ごとの小規模お茶っこなど、サロン活動の見直しを図っています。
課題はやはり人手と送迎です。
「高齢者の体調を見ながらの活動でもあるので、もう少しボランティアの手を借りたい。集落ごとのお茶っこは地域住民の手で行なうのが理想ですが、送迎がないと参加者が限られる。そのフォローも考えていかなければなりません」。

地元に温かい交流が残っているから、住み続ける、移住しても時おり帰ってくるという人は少なくありません。
おらほの家プロジェクトのように、人と人の温かい交流をつくる取り組みが、これからも望まれています。

●「おらほの家プロジェクト」 https://oraho-oshika.jimdo.com/

※「平成27年国勢調査による石巻市の人口・世帯数」(石巻市)


▲月6回以上開催されるサロン。方言の飛び交う楽しいひと時を過ごします。

▲月6回以上開催されるサロン。方言の飛び交う楽しいひと時を過ごします。

▲サロン終了後、送迎車を見送る参加者とスタッフ。庭の向こうには牡鹿の海が広がっています。

▲サロン終了後、送迎車を見送る参加者とスタッフ。庭の向こうには牡鹿の海が広がっています。

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