【お知らせ】子どもの事故を防ごう♪水筒を持ち歩くときの転倒事故に注意!
2023.08.31更新
「子ども安全メール from 消費者庁 Vol.635」より抜粋
残暑が厳しく、まだまだ水分補給が欠かせない時期が続いています。出掛ける際、子どもが水筒を持ち歩く機会も多いと思いますが、転倒した際に首や肩に掛けていた水筒がお腹に当たり、内臓を損傷する等といった思わぬ事故が発生しています。
消費者庁・国民生活センターには、水筒を持ち歩く子どもの転倒事故についての情報が、医療機関(※1)から寄せられています。
事例1:水筒(1リットルの容器)を斜め掛けにして歩いていたところ坂道で転倒し、地面と水筒に挟まれる形で腹部を強打した。脾損傷のため集中治療室に入院し、保存加療で10日後に退院した。(9歳)(※1)
事例2:通学中に友人と追いかけっこをしていたところ転倒し、斜め掛けしていた水筒が腹部の右側に当たった。痛みと嘔吐があり救急搬送され、小腸破裂、汎発性腹膜炎のため緊急手術の上、集中治療室に入院した。(10歳)(※1)
事例3:登校中、走っていたところ硬い土の場所でつまずいて転倒した。その際、首から提げていた水筒が、地面とお腹の間に挟まり、腹部を強打した。内臓損傷により、膵臓50%程度及び脾臓を摘出した。(7歳)(※2)
子どもは転倒しやすい、転倒した際に反射的に手をつくといった動作が取りにくい等の特徴があります。また、子どもは腹部臓器の占める割合が大きい、お腹周りの筋肉が弱い等の理由から、腹部に外から力が加わった場合に内臓損傷が起こりやすいとされています(※2)。
よって、水筒を首や肩から掛けていると、転倒した際、上記事例のように水筒が腹部に当たる可能性があるため危険です。
このほか、水筒のひもが首や腕に絡まったり、遊具等に引っかかったりすることにも注意が必要です。
子どもに水筒を持ち歩かせるときは、以下のポイントに注意しましょう。
◎水筒はなるべくリュックサック等に入れましょう
◎水筒を首や肩に掛けているときに走らないようにしましょう
◎遊具等で遊ぶ場合は、水筒を置いて遊ぶようにしましょう
熱中症予防に役立つ水分補給の道具に思わぬ危険が潜んでいます。転んだときの危険性について日頃から子どもに教えておくことが大切です。
※1:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和5年8月現在で32機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
(過去の関連メール)
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○「子どもを事故から守る!事故防止ハンドブック」について
消費者庁では、6歳以下の未就学の子どもに起こりやすい主な事故と、その予防法等をまとめました。保護者の方々、教育・保育関係者の方々はぜひご覧ください。(PCサイト)
=>https://www.caa.go.jp/policies/
policy/consumer_safety/child/project_002/
○ 子ども向け商品などのリコール情報を掲載しています。
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