【お知らせ】子どもの事故を防ごう♪ベビーカーからの転落などに注意!-安全な使用の心がけと周囲の協力を-
2023.05.18更新
「子ども安全メール from 消費者庁 Vol.627」より抜粋
ベビーカーは子どもを連れて移動するのに便利な製品ですが、正しく使わないと転落や身体の挟み込みなどの思わぬ事故につながるおそれがあります。消費者庁・国民生活センターには、ベビーカー使用中に起こった事故の情報が医療機関から寄せられています(※1)。
事例1:施設で、別の階にエレベーターで移動しようとしたが、目的の階に止まらなかったため、下りエスカレーターを利用した。乗る際に、ベビーカーが引っかかり、シートベルトをしていなかった子どもが投げ出されて10段下まで転落した。救急搬送され、頭蓋内損傷のため入院となった。(0歳)
事例2:散歩中、子どもがベビーカーの座席に立ち上がり、バランスを崩してコンクリートの地面に後頭部、背中から落下した。頭部に大きな腫れがあり、検査で頭蓋骨骨折と診断され、通院が必要となった。(1歳)
事例3:保護者がベビーカーから子どもを抱き上げようと持ち手から手を離したところ、持ち手にかけていた荷物の重みでベビーカーが倒れ、子どもが後頭部に擦り傷等を負った。(2歳)
事例4:ベビーカーに犬のリードを繋いでいたところ、犬が暴れてベビーカーが横転した。その際、乗っていた子どもが地面で側頭部を打った。救急を受診し、傷を処置して帰宅となった。(4歳)
事例5:折りたたまれたベビーカーを子どもがつかんでいたが、それに気づかず保護者が開いたところ、子どもの指がフレームに挟まれた。挟まれた指には腫れと赤みがあり骨折していた。(1歳)
<安全な使用のためのポイント>
○シートベルトをしっかり締める。子どもをステップや座席の上に立たせない。
○荷物はベビーカーごとに決められた収納場所に入れる。
○不安定な場所に置かない。段差や溝、傾斜に注意して使用する。
○子どもを乗せたままエスカレーターや階段は利用しない。エレベーターを利用する。
○ベビーカー開閉時には、そばに子どもがいないことを確認する。
○本体や部品にがたつきや亀裂などの不具合がないか、日常的に点検する。リコール対象でないか確認する。
ベビーカーでの事故を防ぐために、上記の安全な使用のためのポイントを確認して、正しい使用を心がけましょう。また、安全でスムーズな移動には、周囲の方の理解と協力も欠かせません。
公共交通機関等でベビーカーを利用しやすい環境づくりに向けて、ベビーカー使用者及び周囲の方のお互いの理解を深めるため、国土交通省・こども家庭庁・関係事業者等が連携して、ベビーカー利用に関するキャンペーン(※2)を、5月1日から1か月間、実施しています。
(※1)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和5年5月現在で32機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
(過去の関連メール)
☆おすすめします☆
○「消費者庁 子どもを事故から守る!」公式ツイッターについて
様々な子どもの事故防止に役立つ情報を随時発信しています。
○「子どもを事故から守る!事故防止ハンドブック」について
消費者庁では、6歳以下の未就学の子どもに起こりやすい主な事故と、その予防法等をまとめました。保護者の方々、教育・保育関係者の方々はぜひご覧ください。(PCサイト)
=>https://www.caa.go.jp/policies/
policy/consumer_safety/child/project_002/
○ 子ども向け商品などのリコール情報を掲載しています。
policy/consumer_safety/child/project_002/
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