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【被災地のいま 第53回 みやぎ生協から被災地・宮城のいまをお伝えします】

更新日:2018.01.05

仮設住宅で転居を待つ日々


2018年3月で震災発生から7年が経とうとしています。2年で供与が終わるはずの仮設住宅も、復興公営住宅などの建設工事の遅れから、7年、8年と入居期間が延びました。

長い避難生活は自ら望んだものではありません。名取市箱塚屋敷団地仮設住宅(以下、箱塚屋敷団地)の渡辺喜美子さんは、初対面の相手から「家賃が無料だからまだ仮設住宅にいるんだろう」と言われ、体調を壊すほどのショックを受けました。復興公営住宅の抽選に当たったのは最近です。早く引越ししたくても、建物が完成するまでは仮設住宅に住み続けざるを得ません。事情を知らない人からの心無い言葉もありましたが、「いまは7年間の荷物を整理しながら楽しく過ごしています」と笑顔を見せます。

同じ団地に住む渡部あき子さんも、復興公営住宅への入居を申し込みました。海の近くを嫌がる家族の心情を汲みつつも、「そこに行くしかない」と決断した胸中を明かします。津波で自宅を失った悔しさ、思い出のつまった家を愛おしむ気持ちが消えることはありませんが、まずは家族の将来を考えなければなりません。「家を建てるのはもう無理だと思って復興公営住宅に入ることを決めました」と淡々とした口調で話します。

箱塚屋敷団地は今年の春に閉鎖される予定です。入居者は市内2カ所に集約される仮設住宅に再び転居して、復興公営住宅などの完成を待ちます。

箱塚屋敷団地自治会長の阿部ひでさんは、「かつては180世帯が暮らしていましたが、いま居るのは27世帯。自治会長として最後まで残って、ここの閉鎖を見届けるつもりです」と言います。次の転居先もまた仮設住宅ですが、「移ってからゆっくり自宅の建築業者さんを決めようと思っている」と話してくれました。

現在、宮城県内の仮設住宅に住む人は9,750人(※)。ピーク時の11万3千人から大幅に減ったとは言え、大勢の人が仮の住まいで暮らしていることに変わりはありません。特にプレハブ仮設住宅は老朽化が激しく、健康への影響も心配されています。仮設住宅の供与終了まであと2年。それぞれの思いを胸に、恒久住宅への転居を待つ日々が続きます。


※仮設住宅の入居状況(宮城県・2017年10月31日現在)。

 

みやぎ生協のふれあい喫茶。仮設住宅に住む方々と共立社鶴岡生協の皆さん、みやぎ生協のボランティアが一緒にお昼を食べ、楽しい時間を過ごしました。

みやぎ生協のふれあい喫茶。仮設住宅に住む方々と共立社鶴岡生協の皆さん、みやぎ生協のボランティアが一緒にお昼を食べ、楽しい時間を過ごしました。

箱塚屋敷団地仮設住宅。集会所(手前)ではいまもボランティアなどによるイベントが開催されています。

箱塚屋敷団地仮設住宅。集会所(手前)ではいまもボランティアなどによるイベントが開催されています。

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