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【被災地のいま 第31回 みやぎ生協から被災地・宮城のいまをお伝えします】

更新日:2016.03.04

~ひとの復興~福島から仙台へ、そしていま
 
仙台に避難して来て4年以上経つひと、最近避難してきたばかりのひと、月の半分は福島、半分は仙台で暮らすひと、夫の転勤で引越ししてきたひと。「ふくしまママの会きびたん‘S」は、避難や転勤のため福島県から仙台市に転入してきた母子の集まりです。
子育て支援団体の一般社団法人マザー・ウイングが、福島から来た母親たちの交流の場をつくろうと2012年5月から活動を始めました。

仙台に移住して2年目の女性は「放射線量については気持ちの問題だと思っていますが、夫と相談して子どものために引っ越しました。でも、避難者という意識は持っていません」と話します。また避難生活が5年に及ぶと言う女性は「長女を出産後落ち込んでいた気持ちが、『きびたん‘S』に参加するようになって“この子をちゃんと育てていこう”と前向きになれた」と出会いに感謝します。
マザー・ウイングはそんな母親たちの気持ちにずっと寄り添ってきました。「皆さんそれぞれ地域のコミュニティに溶け込んでいますが、福島から避難して来たことを進んで話すわけではありません。その点、ここに来れば避難生活のことをオープンに話せるし、一人じゃないことが分かって安心できるんだと思います」とスタッフの土田千鶴子さんは言います。

今年の3月11日で震災発生から5年になります。親戚から“もう戻ってきたら”と言われて悩んだり、自宅を再建して福島に戻る知人を見て“私はまだ何も決まっていない”と焦ったりする母親が増えるのではないかと、土田さんは心配しながら見守っています。
「きびたん‘S」に参加するお母さんは「前向きに頑張っているけれど問題が解決したわけではない。個人でできることには限りがある。支援を続けてほしい」と話していました。

福島から全国への県外避難者は43,270人(※)。これからも、福島で被災した人たちの気持ちを尊重した取り組みが必要です。
 
※「福島県から県外への避難状況」平成28年2月1日更新(福島県)
 

写真1:「地域のボランティアを含めて長く支援を続けていきたい」。左からマザー・ウイングスタッフの土田千鶴子さん、ボランティアの善積則子さんと大西亜沙子さん、マザー・ウイング理事の小川ゆみさん。
写真1:「地域のボランティアを含めて長く支援を続けていきたい」。左からマザー・ウイングスタッフの土田千鶴子さん、ボランティアの善積則子さんと大西亜沙子さん、マザー・ウイング理事の小川ゆみさん。
写真2:2月の集まり。子どもを見守りながら母親たちもリラックス。
写真2:2月の集まり。子どもを見守りながら母親たちもリラックス。
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