産 地 | 出回り時期 | 特 徴 |
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静岡県駿河湾 | 漁獲によって 扱い時期が変わります。 |
しらすは、主としてカタクチイワシ・マイワシの稚魚で、生後1~2ヶ月以内の体がまだ透明なものです。静岡県の遠州灘から駿河湾にかけての比較的浅い海が産地で、目の細かい網を用いて漁獲します。漁獲されてから30分~2時間ほどで港に水揚げされます。 漁港から加工場が近く、水揚げから製品化まで短時間(3時間程度)で加工するので鮮度が良いです。 釜揚げしらすを店舗まで1回も凍結することなく直送して納品しています。無凍結なので魚の旨味を損ないません。水揚げしてから短時間(3時間程度)で4時間以内に加工した鮮度の良いシラスです。 |
(1)しらすは主としてカタクチイワシ・マイワシの稚魚で、生後1~2ヶ月以内の魚体がまだ透明な時期の頃の俗称です。
(2)マイワシのしらすは、色が黒っぽく、主として春に出まわり、カタクチイワシのしらすは、春から冬までの長期にわたって出まわり色が白いというそれぞれの特徴があります。
(3)遠州灘から駿河湾奥部の比較的浅いところが主漁場で、目の細かい網を用いて、1隻または2隻の船で、ゆっくり曳(ひ)いて漁獲します。
(4)漁獲されたものは、30分~3時間ほどの間に港へあげられ生鮮のほか、かまあげしらす、しらす干し、ちりめん干し、たたみいわし、などに加工されます。
運び込まれた「しらす」は3~4回水洗いします。水が汚れていたり、水洗いが不充分だと、それだけで出来あがりに差が出来てしまいます。
茹であがりに差が出ないよう、全自沸騰機で温度を100℃~105℃に一定に保っています。また、事前に100℃のお湯(塩分2.0%以下)が用意されており、自動沸騰機に一定量注入されます。常に一定の温度と塩分濃度を保ち製品の均等化したものが生産されます。
※塩は天日塩を使用
茹であがった「しらす」はベルトコンベアで流されます。水分を良く落とすためと一次冷却も兼ねて下方より、吸引されます。
ラインの途中で下方より吹き浮かし、「しらす」を反転させます。「しらす」の両面から冷ますための工夫です。更に、上方より風を送り「しらす」の温度を下げます。ここの工程で異物も飛ばします。
ラインから出てくる「しらす」をせいろに入れてすぐ冷蔵庫に入れます(+5℃~-5℃)。この冷却が不完全だと、後にドリップ・変色・細菌の増加などにつながります。
※釜揚げしらすは生食用ですので、一般生菌数10の4乗以下にすることがポイントです。
塩分濃度2.0%~2.5%を基準にしています。