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【被災地はいま 第43回 みやぎ生協から被災地・宮城のいまをお伝えします】

更新日:2017.03.06

人とひとが支えあって孤立を防ぐ
 
「災害公営住宅の自治会活動には、既存の自治会、地域のお世話役、NPOなど“人を支える杖”があることが大事です」。気仙沼市社会福祉協議会ボランティアセンターの皆さんがそう言って例に挙げたのが、南郷三区自治会です。南郷三区自治会設立には、南郷地区に元々あった自治会組織の協力がありました。住民同士のお茶会をきっかけに高齢者のサロンも生まれています。

藤原武寛さん(南郷三区自治会会長)は住宅内を“支える杖”の一人です。
「入居者の6割近くが65歳以上の高齢者。自治会では高齢者の孤立防止と住民同士の交流のため、月1回イベントを開催していますが健康上の理由や気持ちの問題で参加しない方もいます」。
藤原さんは時間を見つけてはそうした住民のもとを訪問するようにしています。「足を向けると2時間でも3時間でも話し続ける。悩みや困り事を誰かに聴いてほしくて、待っているんです」。また各フロアの班長さんたちは、郵便物や新聞が溜まったままの家がないかどうか、気を付けて見るようにしています。

住民同士のつながりは徐々に深まりつつありますが、新たな課題も浮上してきています。
「重いストレスを抱えた方や震災と避難のショックで精神的に参っている方が増えているような気がします」。今年の3月11日で震災発生から6年が経ちますが、実際の復興に心が追いついていない人は、まだ大勢いるのです。「深夜の大声や騒音などのトラブルも発生している。今後は家賃の被災者特例が無くなることで経済的に困窮する世帯も出てくるでしょうから、それも心配です」。

やっと落ち着く場所を手に入れた人たちが、そこで安心して暮らし続けていくためにどんな支えが必要か、これからも考えていかなければなりません。


▲「自治会の副会長さんや班長さんをはじめ住民の方が助けてくれるのでありがたい」と話す藤原武寛さん。
▲「自治会の副会長さんや班長さんをはじめ住民の方が助けてくれるのでありがたい」と話す藤原武寛さん。
▲「地域の住民が主体となって動けるようサポートしていきたい」と気仙沼市社会福祉協議会ボランティアセンターの阿部陽子さん(右)、畠山隆弘所長、齋藤貴恵さん。
▲「地域の住民が主体となって動けるようサポートしていきたい」と気仙沼市社会福祉協議会ボランティアセンターの阿部陽子さん(右)、畠山隆弘所長、齋藤貴恵さん。
▲「夏祭りは世代を問わず住民が集える機会として大切にしている」と話します。
▲「夏祭りは世代を問わず住民が集える機会として大切にしている」と話します。
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